猫家具の素材について

猫家具の素材『ポリライト』とは?

ポリライト(難燃性発泡塩ビ板)の特徴

軽量◎

傷付きにくさ◎

難燃性◎

耐水性◎

強度◎

猫家具の素材であるポリライト(難燃性発泡塩ビ板)ですが、あまり耳馴染みがない素材かと思います。
屋外看板を製作する際の素材として使用することもある材料の一つで、軽量でも強度があって長持ちするのがポイントです。
海外では家具の材料にもなっているんですよ!
皆様に安心して猫のお城・猫家具をご利用いただけるように、ポリライト(難燃性発泡塩ビ板)を細かくご紹介いたします。
※素材比較のため、ポリライト(難燃性発泡塩ビ板)の特徴を、類似製品によく使用されているMDF(中質繊維板)と検証を行いました。

MDF(中質繊維板)とは

MDF(Medium Density Fiberboard/ミディアム デンシティ ファイバーボード)
中質繊維板または中密度繊維板と言われる素材です。
原料は木材で、粉状・繊維状に粉砕してから特殊な接着剤で固めて板状に成形を行います。
MDF(中質繊維板)は密度が均一で強度もあり、加工しやすい素材として雑貨・家具・建材など幅広く使用されています。
残念ながら粉状・繊維状の素材のため水分を吸いやすく水濡れや湿気に弱い性質を持っていて、放置すると変形・膨れ・カビの発生などに注意しなければなりません。

比較検証について

サイズ/H280mm×W35mm×D12mm
同じサイズにカットしたポリライト(難燃性発泡塩ビ板)とMDF(中質繊維板)で比較検証を行いました!

白→ポリライトサンプル
茶→MDFサンプル
MDF
原料は木材チップで、粉状に繊維化した物を整形したファイバーボード。
ポリライト
難燃性発泡塩ビ板で、表面コーティング仕上げで硬質な質感。

ポリライト(難燃性発泡塩ビ板)の5つのポイント

屋外看板や家具の材料としても使用される高強度!

海外では棚やテーブル、椅子など家具の素材としても使用されるポリライト(難燃性発泡塩ビ板)。
日本では屋外看板や造形看板の素材として大活躍!
難燃性でアクリルより強度があり、木より丈夫。
屋外看板で使用できる素材なので耐候性と耐水性に優れているのがわかりますが、その他にも電気絶縁性や難燃性、耐薬品性があり、建築・工業・農業などの資材に使用されたりしています。
ちなみに、実際に屋外で看板を使用する場合、屋外耐候性10年とご案内しています。

軽量なので組み立ても移動もお掃除も楽チン!

同サイズの木(MDF)に比べ、ポリライト(難燃性発泡塩ビ板)は軽量なのが特徴です。
猫家具・キャットファニチャーシリーズの造形でも、重さは約5〜6kgが主。
パーツの1つ1つは当然のことながらとても軽く、組み立ての際も負担が少ないのがポイントです。
お掃除や模様替えの際に動かすのも、お引越しなどの際に分解して運んだりするのも楽チンです!

検証実験

サイズ/H280mm×W35mm×D12mmのポリライトとMDFを計量しました。
MDFと比較して、ポリライトは約40%軽いことがわかります。

MDFとポリライトを計量

MDF/87.9g

ポリライト/ 51.4g

猫ちゃんが爪とぎをしても傷付きにくい!

猫ちゃんの爪とぎはストレス発散や気落ちの切り替えなど様々な理由がありますが、爪とぎの傷はどうしても気になってしまうもの。
ポリライト(難燃性発泡塩ビ板)は表面コーティング仕上げしてある素材なので、硬質で爪傷がつきにくく、爪が刺さらないので爪とぎができません。
素材自体が木より丈夫でササクレなどにならないので、飼い主さんも猫ちゃんも安心して使用していただけます。
また、傷だけではなく汚れにも強く、耐水性なので水などの液体がこぼれてもサッと吹けばOK、木のように歪みなどができこともありません。

検証実験

ポリライトとMDFをマジックの背で強く擦り、どのように傷つくかを検証しました。
MDFは木が現在調のため擦った傷跡が残りました。
ポリライトは表面コーティング仕上げなので傷付きませんでした。

①MDFを擦る

②ポリライトを擦る

③結果

燃えにくい素材なので安心・安全!

ポリライト(難燃性発泡塩ビ板)は耐候性や強度の他に、難燃性という特徴があります。
着火温度が高く簡単に火がついたりしないので、出火の原因になりにくい素材です。
また、電気絶縁性があり電気を通しにくいため、より安全にご利用いただけます。
難燃性素材で燃えにくいですが、熱によって変形する可能性はあります。
冬場などはストーブを使用されるお家もあると思いますが、安全な距離を保ってご使用ください。

検証実験/MDF

ライターで約10秒、火をつけてみました。
※安全性を確保した上での検証実験ですので、真似はなさらないでください。

火をつけた結果

MDFは木製なので、ライターを離してもすでに燃え始めています。

検証実験/ポリライト

ライターで約10秒、火をつけてみました。
※安全性を確保した上での検証実験ですので、真似はなさらないでください。

火をつけた結果

ポリライトから煙が出ましたが、燃えてはおらず焦げただけでした。
多少の変形も見られました。

水がしみない素材なので濡れてしまっても大丈夫!

ポリライト(難燃性発泡塩ビ板)は屋外看板で使用される素材なので耐水性の特徴があり、水に濡れても素材表面〜内部に染み込みません。
よく絞った柔らかい布で拭いていただくことで、細かなホコリや汚れなどをお掃除できます。
水や飲み物をこぼすなど大量の水分がポリライトにかかってしまった場合でも、しっかりぬぐっていただければ問題ございません。
また、湿気による変形もいたしません。
MDFはもちろん、ダンボール素材などと比べて水に強い材質ですので、安心してご利用いただけます。

検証実験

ポリライトとMDF、こちらはまだ乾いた状態です。

水を掛ける

ポリライトとMDFに対し、霧吹きで水をたっぷり吹きかけます。
この時点でMDFが水に濡れて色が変わっています。

実験結果①

水をかけた表面はどちらもしっかり濡れていますが、ポリライトは水滴を弾いているのがわかります。

実験結果①

側面を見ると、MDFに水分が染み込んでいる様がよくわかります。
ポリライトは水を弾いています。

Q&Aまとめ

はい、国産です。
国内設計、国内工場で製作・出荷を行なっています。

屋外看板にも使用される硬くて軽量な素材です。
キャットファニチャーに使用しているのは12mm厚のポリライトになります。

表面がプラスチック状でツルツルした素材なので、爪が引っかかるところがなく爪研ぎをしにくい性質を持っています。
猫ちゃんが乗る場所に滑り止めが欲しい、爪とぎエリアを作りたい、という場合は100円均一やホームセンターなどで販売されている爪とぎやカーペットなどを組み合わせて取り付けてください。
爪とぎができたり滑り止め効果でより一層猫ちゃんが楽しめます。
ポリライトは難燃性発泡塩ビ板と言う素材で、燃えにくいのが特徴です。
難燃性に優れていて着火しにくく、火災が発生しにくい材料ではありますが、高温で変形する場合がございます。
変形すると、破損や怪我の元になりますのでご注意ください。
猫ちゃんの安全性を鑑みて、特に冬場などはストーブのお近くでのご利用はお控えください。
約15kgほどになります。
キャットファニチャーのモニター様を参考例にいたしますと、
・3〜4kgの一般的な猫ちゃん1〜3匹のモニター様(使用遊具/猫家具各種)
・8kg以上の大型の猫ちゃんのモニター様(使用遊具/クイックステップ)
上記モニター様に半年〜1年ほど実際にお使いいただいている中、現時点で板がしなったり歪んだりする事象は起きておりません。
また、猫ちゃんが元気よく飛び乗ったり飛び降りたりしていても、破損は確認されていません。
10kg程度の猫ちゃんが日常的に遊んでいても問題のない強度です。
特別な工具や道具も必要なくビスや接着剤不使用なので、とても簡単に組み立てができます。
また、接着剤などを使用しない組みたて式なので、お引越しや模様替えなどの際に分解して箱などに入れコンパクトに収納できるのもポイントです。
柔らかい布で乾拭き、または水に濡らしてよく絞った柔らかい布で水拭きをしてください。
変形や破損の可能性がございますので、シンナーやアセトンなどの薬剤を使用して拭き掃除を行わないでください。
各自治体によって普通ゴミ、粗大ゴミ、リサイクル業者の引き取りなど処分方法が異なります。
恐れ入りますがお住いの地域の担当部署へ「ポリライト(難燃性発泡塩ビ板)の処分方法」をお問い合わせください。